葬儀につきものの通夜の起源と特異性

日本の葬儀は、一般的に仏教の教義に従って通夜と葬式、火葬、埋葬の大きな流れで行われているイメージがありますが通夜の起源が神道にあるとされ、日本の仏教は本来の仏教とは異なり葬式仏教と誹りを受けています。通夜は、現在では後日の葬式を考えて葬祭会場で行われる事もあり、3時間〜4時間程度で終了する形が主流となっています。しかし、通夜の起源とされる殯は飛鳥時代以前は殯宮を建築し3年にわたり行われたとされ、第40代天武天皇が死んだ際には2年3カ月行われた記録が残っており、記憶に新しい昭和天皇が死んだ際にも45日にわたって行われていますが、今上天皇は殯は辛いとメディアにこぼして話題になった事もあります。殯は、遺体が腐敗を経て白骨化するまで遺体を殯宮に安置する皇室喪儀令に記されている皇室の正式な儀礼ですが、基督教や回教など世界の主要な宗教では遺体の腐敗は穢れとして忌み嫌われる事であり、遺体の腐敗を他の人が目にする事は故人に対する最大の侮辱とされているので、殯は非常に稀有な葬儀とも言えます。